椎間板ヘルニア
ヘルニアはドイツ語で「飛び出す」という意味があります。
一般的には首や腰の骨と骨との間にあるクッション(椎間板)の中にあるピンポン玉(髄核)やその周りにある組織(繊維輪)が飛び出すヘルニアの事をいいますが、腹部の筋肉や鼠径部に腸が飛び出してしまうヘルニアまであります。ここで説明するヘルニアは首と腰についての椎間板ヘルニアとご理解下さい。
※ちなみに腹部や鼠径部部分ヘルニアの場合は腸を支えている筋肉どうしのが網戸の目のように(筋肉どうしがクロス構造)なっていてその目が大きすぎて、もしくは構造が弱くて腸が表面のすぐ近くまで出てしまう事をヘルニアと呼んでいます。
痛くなってもすぐに良くなっていたのに・・・
薬・注射していたらすぐに良くなっていたのに・・・
今回は足まで痺れてきました・・・
寝ても痛むし治らない・・・
上向きが辛く横向きで丸まると寝れる・・・
などと言われる方が少なくありません。
ヘルニア症状は一瞬にして出来あがってしまうのに対して、ヘルニアは徐々に骨と骨との間にあるクッション(椎間板に時間をかけて形成される性質があるからです。そして、椎間板は年齢と共に身体の保有水分量が減るのに比例し衰退していくことも知られています。
姿勢の良い方や健康的に過ごされている方の場合、歪みが少ないため重力に対して均一に体重がのりますので椎間板のくたびれが最小限で治まります。ですので、寝る事でくたびれた椎間板はある程度すぐに修復されます。
水風船を椎間板としてイメージするとしたら、下記のような片方だけに力が加わるので全体に負荷が分散されます。
いっぽう椎間板に問題のある場合は1日を過ごすだけでも相当のストレスがかかりますので椎間板自体に慢性的に偏った負荷がかかるために徐々に変形が生じます。そして変形に耐えられなくなった椎間板はやがて悲鳴をあげて、椎間板の中にある組織が椎間板を破り飛び出てしまう事で、神経や血管などの圧迫をはじめ、痛みやシビレが伴います。
水風船を椎間板としてイメージするとしたら、下記のような片方だけに力が加わるので横に(厳密には斜め後ろ後方に力が抜けやすい構造になっています)
この状態がいわゆる「椎間板ヘルニア」です。
次の事に気をつけて生活してみましょう!
同じ姿勢ばかり過ごさない
適時、重力から身体を開放する(横になる)
ストレスを抱えない
身体を適度に動かす
栄養状態をよくしておく。
椎間板ヘルニアは不良姿勢や慢性疲労の蓄積で発症する症状です。少しでもおかしい場合は早めに早めに対処しておくことでヘルニアを回避することが可能です。
写真資料先
http://hernia.lumbar.jp/head1.html
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